R3コンソーシアム(共同事業体)とは
R3コンソーシアム(共同事業体)とは
ハイパーレッジャープロジェクトと同じくブロックチェーン技術(分散型記帳技術)を推進する共同事業体。
ブロックチェーン技術開発会社のR3CEV LLCがCordaと呼ばれるプラットフォームを構築、金融界に呼びかけ2015年9月にR3コンソーシアムを発足。メガバンクを中心にグローバルな共同開発が急展開。現在では40超の金融機関が参加している。
今までのR3参加者で私の目を引く銀行は次の通り。
バークレイズ、ゴールドマン・サックス、JPモルガン、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、モルガン・スタンレー、みずほ銀行、ウェルズ・ファーゴ、野村証券、三井住友銀行、SBIホールディングス。
R3コンソーシアム(共同事業体)の2016年の動き
2016年3月 JPモルガン・チェース経済顧問であったブライス・マスターズがプロジェクトの議長になる。
2016年4月 マイクロソフトがR3と提携。
2016年8月 R3CEVがコーダ(コンコルドというブロックチェーン技術を応用したプラットフォームを使用したソフト)の特許を申請。
2016年10月、R3CEV LLCは自社で開発したCordaをLinux Foundationが動かしているハイパーレッジャープロジェクトに提供したようだが、ハイパーレッジャープロジェクトは現在IBMから提供されているFabricというブロックチェーンを利用している模様。
2016年10月 JPモルガンは共同開発によって社内用イーサリアム・ネットワークを構築。プラットフォームはEthLabというイーサリアムスタートアップ企業と共同開発したQuorum。
2016年11月7日、JP Morganがハイパーレッジャーの傘下で試験運用されている更にセキュリティー面を強化したGlobal Synchronization Log (GSL) という新しい分散型台帳技術を発表。
2016年11月 ハイパーレッジャープロジェクトをIBMと率いるデジタル・アセット・ホールディングス(DAH)へ出資を行なっていたゴールドマンサックスがR3から脱退。
そして今日
2016年11月25日、R3がコーダを2016年11月30日にリリースにすると発表しました。各機関が各々のプラットフォームを開発する事を防ぐという理由があるようです。
参考記事:
コンコルド
http://blogs.wsj.com/moneybeat/2016/08/24/a-closer-look-at-r3s-concord/
マイクロソフト R3と提携
参考記事
JPモルガンがイーサリアムのQuorumを試験使用(2016年10月)