Circleがビットコインの売買サービスを停止 VenmoとCoinbase

アメリカで人気急上昇のVenmo(ベンモー)とは?


PayPalが提供するアプリ。このアプリをダウンロードして銀行口座又はデビットカードと携帯電話番号を登録すれば、個人間での送金や小売店での支払いを従来の金融機関を通さず瞬時に簡単にアプリで出来るというもの。家賃の支払いや友達間での割り勘の際に便利という事でアメリカの大学生の間で人気が出てきている。

最近サークルインターネットファイナンシャル・Circle Internet Financial(サークルコインとは別)がスパーク(Spark)というプロトコルのリリースを発表、国外送金にビジネスを移行している。メールを送るように送金が出来るとうたってきたサークルでしたが、この動きはサークルがビットコインの売買ではコインベース(Coinbase)に、個人送金では人気が出てきているVenmo(ベンモー)というアプリに負けたかたちとなるようです。

 


サークル(Circle)とは?


ビットコインのウォレットサービスを提供するボストンの会社、サークルインターネットファイナンシャル・Circle Internet Financial(サークルコインとは別)。同じ通貨での送金は勿論、ビットコインの支払いを自動的にドルに変換して受け取るなどのサービスを行ってきたが、この度(2016年12月7日)アカウント上でビットコインを保有する事とドル、ポンド、ユーロでの送金は手数料なしで依然行えるものの、ビットコインを購入、売却する事が出来なくなると発表した。

 

参考記事:

blog.circle.com

銀行間でのブロックチェーン技術 実証実験報告

ブロックチェーン研究会が2016年11月30日に、日本国内の銀行間振込業務におけるブロックチェーン技術の実証実験を報告しました。

 

ブロックチェーン研究会とは?

2015年12月にビットコイン等の仮想通貨に用いられるブロックチェーン技術の送金・決済・証券取引等における活用可能範囲の特定及び、実用化に向けた方向性を定めることを目的として発足。参加企業は株式会社みずほフィナンシャルグループ 株式会社三井住友銀行、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ、デロイト トーマツ グループ。


国内の銀行間振込業務におけるブロックチェーン技術の実証実験に係る報告書では、構築した機能は全て問題なく動作し、ブロックチェーン技術が十分に適用可能であること、図解なども入れてその仕組みと実験内容について非常にわかりやすく報告してます。


課題として、外部システムとの連携、レスポンスタイム(承認時間)短縮、今回のアドレス・送金額等の基本情報が公開されている為、データ秘匿の必要性をあげています。

 

https://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/jp/Documents/about-deloitte/news-releases/jp-nr-nr20161130-report.pdf

 

ジーキャッシュ Zcashとは

ジーキャッシュ(Zcash-ZEC)とは


モネロ(Monero)やダッシュ(Dash)という匿名性を重視して開発されてきた仮想通貨は今までもありましたが、Zcashは更にその匿名性を確固たるものにして取引の際に双方がお互いの事を知る事もなく、売買は記録されるが両者の情報は記録されないという事で以前から注目されていた通貨だそうです。

 

逆に言うとZcash以外の仮想通貨ではその通貨がどのような人達と売買されてきたかわかるという事で、例えば闇組織などを通ってきた通貨は汚いお金、そうでなければきれいなお金と、同じ通貨であっても購入を拒否されたりするなどで価値が変動してしまうという問題をつくってしまっているようです。

 

よってZcashは個人情報を記録しない事により全てのZcashの品質を同じに保つ事が出来る通貨なのだそうです。

 

ちなみにこの品質が同じで代替(交換)が可能である事を、ファンジビリティー・Fungibility(代替可能性)と言うのだという事を今回調べていて初めて知りました。

 

汚いお金を掴まされて売れないなんて、確かに嫌ですね。あと、汚いお金を持つと自分の信用も損なう可能性もあるとか。

 

参考資料:
Zcash-ZEC ジーキャッシュ価格チャート
https://www.cryptocompare.com/coins/zec/overview/BTC

ジーキャッシュとは

www.coindesk.com

米メディアを賑わすゴールドマンサックス R3からの脱退

米ゴールドマン・サックス・グループがブロックチェーン開発共同体「R3」から脱退した。

そしてゴールドマンサックスの脱退に続きスペインの最大の商業銀行であるサンタンデール銀行とモーガンスタンレーの脱退も明らかとなり、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカ、バークレイズを含む70余りの金融機関で構成されるR3にとって打撃となるのは必至で、アメリカのメディアもかなり騒いでおります。

 

ちなみにゴールドマン・サックスは2015年にブロックチェーンを使った為替システムの特許を出願しており、その際BitcoinとRippleの名前を出して取引情報の機密性を問題視しています。

 

ここのところイーサリアムとリップルXRPの値が下がって来ている事と何か関係があるのか、また最近急激に値を上げたZcash(ZEC)という仮想通貨についても調べてみたいと思いますので、何かご存知でしたらコメントをよろしくお願い致します。

 

<イーサリアムの最近の値下がりについては判明しました。こちらをクリック

<Zcashについても調べてみました。こちらをクリック

 

R3コンソーシアムですが、私個人的にはJPモルガンの動きが気になっています。

 

参考資料:

http://www.coindesk.com/r3s-blockchain-bad-news-isnt-actually-bad/

ゴールドマン・サックス SETLcoin

http://qz.com/779660/goldman-sachs-wants-to-put-foreign-exchange-trades-on-the-blockchain/

 

仮想通貨入門 仮想通貨とは

仮想通貨入門

仮想通貨とは
中央銀行などの公的な機関を通さずインターネット上で利用可能な暗号化された通貨。ヨーロッパ、アメリカ、中国を中心にその普及速度はインターネット初期と同じくらいと言われているほど早いものとなっているようです。仮想通貨は取引所で他の仮想通貨や円などの法定通貨に交換出来てそのレートは常に変動しています。


仮想通貨 メリットとデメリット

利点
国境がない為世界中どこででも利用可能
両替の手数料を回避出来る
送金時間と手数料を抑える事が可能
仮想通貨のレート変動から得られる利益を見込んでの投資


問題点
利用者に対する価値の保証と安全性が不透明
概念が新しく、各国の規制が追いついていない為(課税の逃げ道、マネーロンダリングなど)法を潜り抜ける方法として使用されている可能性がある

 


仮想通貨の種類
現在では600種類以上あると言われている仮想通貨。その中には信用性、安定性にかけるものも多く存在します。では世界で今最も有名になったビットコインを筆頭に、どのような仮想通貨があるか以下に時価総額順にまとめます。

1、ビットコイン(Bitcoin/BTC)   $11,725,995,563
2、イーサリアム(Ethereum/ETH)  $800,354,837
3、リップル(Ripple/XRP)      $265,987,446
4、ライトコイン(Litecoin/LTC)    $189,624,450
5、モネロ(Monero/XMR)        $103,736,967

リスト元:
http://coinmarketcap.com/all/views/all/

このリストでもわかる通りビットコインが断トツで、ビットコインは第2のゴールドとなりうるという声も多く、アメリカではドルに対してのリスクヘッジ(回避)として投資をしている人も多そうです。


日本での仮想通貨
マウントゴックス事件で仮想通貨までもが信用を失った日本でも取引量が急激に伸びている事もあり、ようやく2016年3月に政府は仮想通貨を取り扱う業者の金融庁への登録の義務化に向けて動き出しました。


参考資料:
日本経済新聞より
ビットコインを使えば送金手数料は現地通貨との交換コストしかかからず1%程度に収まる。

www.nikkei.com

参考資料:

3月4日仮想通貨に関する法案が閣議決定

https://www.moneypartners.co.jp/bitcoin/col_legal_reform.html

仮想通貨を支える話題のブロックチェーンという技術

仮想通貨を支える話題のブロックチェーンという技術

 

ブロックチェーン=分散型記帳技術
英語ではBlockchain - DLT Distributed Ledger Technology
ネットワーク接続された数多くのコンピュータ群で分散処理/データ管理を行う技術


ビットコインが全世界で定着した要因であるこの技術は取引記録を改ざんされにくい形で処理・保管できる技術で、企業のコスト削減に繋がる為、金融分野において最も開発が進んでいます。「送金システム」「クレジットカード」「ポイントシステム」「サプライチェーンシステム」など、金融業界だけではなくデジタル情報のやり取りにまで応用が考えられています。

企業が巨大なコンピューターシステムで管理していたもの(中央集権型システム)を「ブロックチェーン技術」では取引データをネット上に分散して記録する為「分散型台帳」とも呼ばれ、多くの利用者がデータを共有、改ざんされにくくなるとされています。


海外送金手数料が格安に
日本から海外の口座に送金する、または海外から日本に送金する際に数千円程度の手数料を銀行に支払っていますが、このブロックチェーン技術が使われれば送金システムは簡略化され手数料が格安になると期待されています。

 

仮想通貨を用いた外国通貨両替(円からドル、ドルから円など)
現在でもブロックチェーン技術を既に使用しているビットコインなどの仮想通貨に両替(例えば円からビットコインに両替後、ビットコインを米ドルに両替)すれば、外貨両替の手数料は格安に抑えられます。しかしこの事実から中国から人民元(Renminbi/CNY)を仮想通貨に替えて国外に違法に持ち出す人も多いようで、アメリカでは最近現金を入金する際に本人確認を銀行が行うようになり、今後も各国の法規制が改訂されていくと思われます。


参考記事:
各国におけるビットコインの法的な扱い

各国におけるビットコインの法的な扱い - Wikipedia

ハイパーレッジャープロジェクトとは

ハイパーレッジャープロジェクトとは

 

R3コンソーシアムと同じくブロックチェーン技術(分散型記帳技術)を推進する共同事業体。2016年2月からリナックスファウンデーションがこの事業体を率いるようになった。

 

金融機関もだが、IT企業などの一般企業が協力し合いブロックチェーン技術を活用して価値移転のスタンダードなプロトコルを構築することを目標としているようです。実はハイパーレッジャープロジェクトにはR3も参加しているので、送金システムというよりもブロックチェーン技術を使って企業間のデータ通信システムを構築する方にも重点を置いている、 

ハイパーレッジャープロジェクトにはこのR3の他、JPモルガン、富士通、日立、Intel、IBM、Cisco、SWIFT、 日立などが参加しています。

 

IBMから提供されているFabricというブロックチェーンをプラットフォームとしているが、2016年11月7日にJP Morganがハイパーレッジャーの傘下で試験運用されていた更にセキュリティー面を強化したグローバルシンクロニゼーションログ(Global Synchronization Log -GSL) という新しい分散型台帳技術を発表している。

 

ハイパーレッジャープロジェクトの動き

2015年6月 デジタル・アセット・ホールディングス(DAH)がハイパーレッジャーというスタートアップ会社を買収
2016年1月 JPモルガン・チェースとDAHが提携
2016年1月 ゴールドマンサックスはIBMと共にDAHに6000万ドル出資
2016年2月 DAHは開発中のハイパーレッジャーをLinux Foundationに提供
2016年6月 Mizuhoが「ハイパーレジャー」と「オープンブロックチェーン」を用いて、決済業務の領域において仮想通貨等の検証作業を開始
2016年11月7日 JP Morganがグローバルシンクロニゼーションログ(Global Synchronization Log -GSL) という新しい分散型台帳技術を発表

 

そして今日
2016年11月25日、R3がコーダを2016年11月30日にリリースにすると発表しました。各機関が各々のプラットフォームを開発する事を防ぐという理由があるようです。

https://www.r3cev.com/blog/2016/11/25/countdown-to-corda-open-source

 

参考資料:

www.mizuho-fg.co.jp

参考資料:

JP Morganがグローバルシンクロニゼーションログ発表

http://digitalasset.com/static/documents/The_Global_Synchronization_Log.pdf

参考資料:

DAHがLinux Foundationにハイパーレッジャープロジェクトを提供

http://bitcoinist.com/digital-asset-holdings-donates-hyperledger-name-linux-foundation/ https://digitalasset.com/press/open-sourcing-hyperledger-linux-foundation.html